2010年11月5日金曜日

埼玉協同病院の高石院長 講演

少し前になりますが、
夏の実習Week中に行われた、高学年対象「実習と研修説明会」の埼玉協同病院の高石院長の講演に2年生の医学部奨学生が参加しました。Cくんの了解を得て、そのまま感想を掲載します。

高石院長の話を聞いて ~よりレベルの高い医師に~
K大学医学部2年 Cくんの感想


『2010/8/26、病院実習の一環として行われた高石院長の話を聴く機会を得ました。
私はこの時期、夏休み明けに学士試験が控えていて実習の方には残念ながら参加できませんでしたが、高石院長の話だけを聴くことになりました。私のほかには、ちょうどこの日の実習を受けていた5年生二人が参加していました。

初めに院長ご自身の体験を、ユーモアを交えながら話され、その後、質問に答える形で進めることになりました。5年生にとって実習先は差し迫った問題であり、ここで真剣でシビアな質問が出されました。まず出てきた質問は、埼玉協同病院の図書室には医学の専門書が少ないのではないかということです。これに対しては、埼玉協同病院では多くの専門書を電子書籍として購入しており、病院の医師はいつでもそれを見ることができるとのことでした。また、いくつもの学会の会報誌も契約していて、web上で閲覧することができるそうです。

次に、科によっては医師が一人しかおらず、その科の研修が十分受けられないのではないかという質問がありました。埼玉協同病院に限らずどこの民間病院でも、すべての科に十分な医師を抱えている病院は殆どないそうですが、埼玉協同病院は医療生協として県内の関連医療機関の1つであり、医師が少ない科については、関連医療機関と連携して研修に当たっているとのことでした。院長は、それでもしかし医師の少ない科があることを率直に認め、そのような科に対しては積極的に外部、特に大学病院で研修を受けることを勧めているそうです。

院長は、埼玉協同病院の医師として、常に最高のレベルの医療を提供できる医師であることを期待している、そのためには、自分が勉強したいと思う専門分野があれば、その分野の最高レベルの医療機関に、2年でも3年でも研修に行って欲しいと言っていました。研修先としては主に大学病院になると思いますが、大学病院では当然ながら給与は安くなります。ところが驚いたことに、埼玉協同病院の給与との差額分を出してくれるとのことでした。最高レベルの医療をぜひ埼玉協同病院に持ち帰って欲しいという院長の強い思いを感じました。

研修は自分にとってまだ先のことでありますが、埼玉協同病院の研修について率直に語る院長の話を聞いて、埼玉協同病院の研修を通して必ず大きく成長できるという実感を持ちました。次回はぜひ病院実習に参加してみたいと思います。』